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【ここまで進んだ最新治療】世界初! 歯周病で破壊された組織を再生させる薬「リグロス」 (1/2ページ)

 歯を失う原因の第1位(40%以上)の「歯周病」。歯に付着したバイオフィルム(細菌の塊)に含まれる歯周病菌によって引き起こされる。進行すると歯と歯肉の間のすき間(歯周ポケット)が深くなり、放置すると歯を支えている歯槽骨などの歯周組織が破壊されて歯が抜ける。国内の有病率は30~50代で約8割、60代で約9割とされる。

 その破壊されかけている歯周組織を再生させる薬が「リグロス」だ。国内の薬品メーカーによって開発され、歯周組織再生医薬品としては世界初。2017年に保険適用になっている。幸町歯科口腔外科医院(埼玉県志木市)の宮本日出院長が説明する。

 「リグロスが画期的なのは、歯槽骨だけでなく歯と歯肉を結合させる歯根膜やセメント質も再生させることです。有効成分の『bFGF-2』という成長因子は、すでにやけどや床ずれなどの治療に使われていました。リグロスによる歯周組織再生療法は、フラップ手術に併用して行います」

 歯周病の治療は大きく分けて「基本治療」と「歯科外科治療」がある。基本治療は器具を使ってバイオフィルムや歯石を除去する。しかし、歯周ポケットが深かったり、歯根や歯周組織の形態が複雑で除去しきれない場合は歯周外科治療が行われる。

 フラップ手術は歯周外科治療の1つで、歯肉に局所麻酔をして切り開いてバイオフィルムや歯石を取り除く治療。再生療法はフラップ手術できれいにした後に、歯槽骨の欠損部にリグロスを塗布してから切開部を縫合する。抜糸は1~2週間後だ。

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