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【阿部亮のつぶやき世界一周】100億年前、天の川銀河に起きた大事件 宇宙望遠鏡が分析した驚異の事実

 われわれの天の川銀河は、100億年前に別の銀河と巨大衝突し、その銀河を吸収していたとの驚異のニュースがあった。

 この事実を発見したのは、欧州宇宙機関の宇宙望遠鏡「ガイヤ」。天の川銀河の詳細な立体地図を作ることを目的に、2013年に高度150万キロに打ち上げられた位置天文衛星だ。

 ガイヤは既に、約17億個もの恒星の位置情報を、そのうち13億個については、その恒星までの距離・固有運動・色・組成を把握。さらに700万個については3次元的な速度も測定できた。それらのデータ分析から、銀河系にある恒星の歴史や運動が詳しく分かり、銀河系がどのように形成され、進化してきたのかが調べられるようになった。

 この結果、天の川銀河には、恒星の色や組成が、通常の星とは明らかに異なる星々が存在しており、それらは、銀河内で特異な運動をしている事実が判明した。

 その星々の運動を時間を遡(さかのぼ)る形でシミュレーションした結果、それらの恒星は矮小(わいしょう)銀河だったことも判明。今から100億年前に天の川銀河に衝突し、その後40億年続いた激しい星々の形成を起こし、矮小銀河からのガスが、現在の銀河の中心部の膨らみ(=バルジ)を形成、残骸は銀河ハローと呼ばれる外側を取り囲む部分を構成したことが分かった。

 天の川銀河の近隣にあるアンドロメダ銀河もまた、約20億年前に近くの銀河を取り込んだと推定されていて、そのアンドロメダ銀河は約45億年後に天の川銀河と衝突する。宇宙は想像以上にダイナミックだ。

 ■阿部亮 北海道札幌西高等学校卒業。19歳で陸路を世界一周。ニッポン放送「阿部亮のNGO世界一周!」のメインパーソナリティ。ミャンマー、ネパール、カンボジア、ブルキナファソ(西アフリカ)に12校の学校を建設している。

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