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【大崎裕史 麺喰いにつき】暑いときは「ぬるいラーメン」 食べ始めから和だしの味がしっかり (1/2ページ)

 ぬるいラーメンは基本的にはダメである。しかし、それをあえてメニューで出している店がある。新庄市の「一茶庵支店」などがそう。私は20年ほど前に食べたことがあり、「面白いな~」と思っていた。猫舌の人、あるいは急いでいる人、あとは夏の暑さ対策である。

 その店だけが珍しいわけではなく、新庄市をはじめとして山形県にはそこそこあるようだ。他の県にも同じようなコンセプトのラーメンがたまにある。昔、「ロックンロールワン」(今は尼崎に移転し「ロックンビリースーパーワン」として営業中)が町田にあった頃、マニア向けの裏メニューとして提供していたこともある。

 今回食べたのは、北品川にある「中華そば 和渦 TOKYO」。大井町にあった「中華そば 大井町 和渦」が今年4月15日、移転してリニューアルオープン。すでにラーメンの方は醤油味や塩味を食べており、今回は「ぬる麺」というのを食べてみた。

 普通に醤油の食券を買って渡すときに「ぬる麺」で、と言う。見た目はまったく変わらず、湯気は出ていない。かといって冷たいわけでもない。まさに「ぬるい」のだ。ただ、普通のぬるいラーメンと比べると明らかに麺が違う。一度茹でた麺を水で〆ているので麺が締まっているのだ。麺の表面も水で洗われるので食感的においしい。

 また和だしはスープの温度が下がるほどに強く主張してくるのでこのラーメンにおいては最初から和だしが効いていてうまい。完食完飲しても店内では汗をかかず、表に出て歩き始めて出た汗はラーメンのせいか暑さのせいかわからないほど体内温度もそんなに上がらない。

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