記事詳細

【中原英臣 あの医療情報ウソ?ホント!】寝る前のビールは危険! 猛暑では「脳梗塞」も要注意

 今年の夏はいつもの夏よりも猛暑の日が続いています。こうした猛暑のときに気をつけなくてはならないのは熱中症だけではありません。脳の血管に血液の塊である血栓が詰まることで起きる脳梗塞も要注意です。脳梗塞がもっとも起きやすい季節は夏といわれています。

 猛暑で汗をかきますと、血液中の水分が減少し、血液の濃度が濃くなります。いわゆる血液がドロドロになるという状態です。その結果、血小板が凝集しはじめます。この血小板凝集に赤血球や白血球が結合して血栓ができるのです。

 夏はビールを飲む機会が増えますが、寝る前にビールを飲むことだけはやめた方がいいでしょう。アルコールには発汗と利尿という効果がありますから、寝ている間に血液がドロドロになり、脳梗塞のリスクが高くなってしまうのです。

 脳梗塞は意識を失って倒れる病気というイメージがありますが、それは発作が起きたときの症状であって、実は倒れる前にも小さなサインが起きることが少なくありません。もっとも多いサインは体の半分に起きる運動まひです。

 具体的には、右半身か左半身のどちらかの手足に力が入らなくなったり、しびれたりするといった症状が起きます。運動まひが顔面に起きると、顔の右半分や左半分が下がったりして表情がゆがみます。

 また、ろれつが回らなくなる「構音障害」や言葉や文字が理解できなくなる「失語症」、さらに、意識が低下したり、めまいがして体のバランスがとれなくなったり、ものが二重に見えるといったことも、脳梗塞の前兆の疑いがあります。

 このように猛暑が続くときは、熱中症だけでなく脳梗塞にも注意してください。とくに高血圧、糖尿病、高コレステロール血症の患者さんは、こうした脳梗塞の予兆に気をつけるようにしてください。 (山野医療専門学校副校長・中原英臣)

関連ニュース