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【阿部亮のつぶやき世界一周】ゴキブリはナゼ人と共生したがるのか? 生物大量絶滅を生き残った図抜けた“適応力”

 前回に引き続き、生きた化石「ゴキブリ」の話。

 ゴキブリは、熱帯を中心に全世界に約4000種類、日本にも52種類が生息している。しかし、嫌悪害虫として日本の屋内に棲み着いているのはクロゴキブリ、チャバネゴキブリなど10種類程度で、全世界を合計しても約200種類ほどしか人と共生せず、ホトンドは森林に棲む無害な昆虫だ。

 それがナゼ人間の生活領域で、生きる種類が存在するのかというと、彼らが雑食で、しかも屋内生活に適応してしまったからだ。

 ゴキブリは、体内に棲む微生物を活用して、植物・肉・糞(ふん)・腐敗物など、何でも栄養に変えることが可能。この能力のおかげで、3億年間で何度も起きた、生物大量絶滅をも生き残れた。

 約1万年前、もともとゴキブリの生活領域だった森林に人類が進出し始めたとき、人間の残飯や貯蔵食糧を見て、ゴキブリたちは大喜び。命懸けで餌を探し回らなくても、その場に食糧や水が存在し、寒さがしのげて、人間以外の天敵に狙われることも少ない。

 このため、ゴキブリたちの中から、人間との共生を選択する種類が出現。以降1万年間、嫌がられながらも、人類に寄り添うように適応していった。3億年間の地球環境の激変から見たら、人間への適応など、チョー簡単なことなのだ。

 ゴキブリ駆除のため、次々と新たな薬剤や毒エサが開発されるが、ゴキブリが駆除し尽くされることはない。それは、毒に弱いモノは死ぬが、強いモノは生き残って、子孫を残す。これを繰り返すうちに、毒への耐性がドンドン高まってしまうから…。

 ■阿部亮 北海道札幌西高等学校卒業。19歳で陸路を世界一周。ニッポン放送「阿部亮のNGO世界一周!」のメインパーソナリティ。ミャンマー、ネパール、カンボジア、ブルキナファソ(西アフリカ)に12校の学校を建設している。

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