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【中原英臣 あの医療情報ウソ?ホント!】血液中の物質測定で「大腸がん」リスク確認 最新検査「コロジック」

 現在、日本人でもっとも多いがんは大腸がんです。1年間に新しく発病する大腸がんの患者さんは13万人を超えています。年間の死亡者数も肺がんに次いで2番目に多く、5万人を超えています。

 一方、大腸がんは治るがんといわれています。早期発見であるステージ1期で見つかれば、10年生存率は91%とかなり高い数字です。しかし、ステージ4期になると10年生存率は11%になってしまいます。

 大腸がんは、多くの場合、ポリープが悪性化してがんになるので、早い時期にポリープをとってしまえばいいわけです。早期の大腸がんなら開腹手術をしなくても、内視鏡で切除することもできます。

 それなのに大腸がんで死亡する患者さんが多いのは、初期の大腸がんは症状がほとんどないので、早期に発見するのが困難だからなのです。がん検診で行われている便潜血検査を受けても見落とされることが少なくありません。

 ところが、最近、がんになる前に大腸がんのリスクを調べることができる「Cologic(コロジック)」という新しい検査が開発されました。血液中には「GTA-446」という物質があります。この物質は大腸がんになると減少します。

 Cologicは血液中のGTA-446を調べる検査で、大腸がんの患者さんは数値が低下します。大腸がんになっていなくても発症するリスクが高いかどうかをチェックできます。検査結果は「高リスク」と「低リスク」に分けられますが、高リスクだと低リスクよりも300倍も大腸がんになる可能性が高いことが分かっています。

 Cologicで高リスクと判定されたら、定期的に内視鏡検査を受けることで、大腸がんを早期に発見することができます。大腸がんが増えていることを考えると、Cologicで大腸がんのリスクを知ることは、大腸がんの予防にもなります。(山野医療専門学校副校長・中原英臣)

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