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【整形外科医監修 大人のためのストレッチ入門】スポーツの秋…「アキレス腱伸ばし」は勢いをつけてはダメ! 専門家「ギューッと時間をかけて伸ばしていくイメージ重要」 (1/2ページ)

 スポーツの秋が到来。日頃の運動不足を痛感しながら、子供や孫の運動会やアウトドアのレジャーで、いいところを見せたいとつい頑張ってしまう。そして、筋肉痛に悩まされる…。そこで、いまからでもやっておいて損はない、大人のためのおすすめストレッチを5回にわたり紹介する。とくにケガをしやすい「ひざ」「足首」「腰」「肩とひじ」に分け、国際医療福祉大学准教授で、同大三田病院整形外科副部長の長島正樹医師の指導を仰ぐ。

 まず、スポーツをする上でストレッチがなぜ重要なのかを長島医師に説明してもらおう。

 「ストレッチをしたほうがいいという理由を、医学的に細かくきちんと説明できる人はいないと思うんです(笑)。でも、ほとんどの整形外科医が勧めます。それは、ストレッチをすることで筋肉や関節の柔軟性が得られるから。これはケガの予防の上で非常に重要なことだと思います」

 野生動物などは、木から落ちても、あるいは突然の急激な負荷がかかるような動きをしても、それが原因でケガをする、という話は、あまり聞かない。

 突然チーターに追われる身となったインパラが、走り出した瞬間に足が攣(つ)ったり肉離れを起こしていては死活問題だ。彼らはつねに広い高原を走り回ることで適度な筋肉と強い関節が保たれているからケガをしにくい。

 そこへ行くと、運動不足の人間が、何の準備もせずに反復横跳びなどすれば、腱や筋肉の一つ二つ断裂しても不思議ではないのだ。

 「特に注意してほしいのが、若い頃に運動部に所属していた人です。当時身に付けた技術とそれを表現できた筋力が頭にあるため、それを再現しようとしてしまうのですが、筋力は確実に低下している。60の筋力しかない体に若い頃と同じ100の負荷をかけようとすれば、体はついていけず空回りするだけのこと。一番のケガの要因は、『こう見えておれも若い頃は…』という、妙な自信なのです」

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