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【江口まゆみ 酔っぱライターのお酒見聞録】甘い香り、微発泡…なんともキュート! 新潟県「カーブドッチワイナリー」 (1/2ページ)

 近年、日本ワインの発展が著しい。日本でブドウ栽培から醸造まで、一貫して行うのが日本ワインだ。しかし、ひと昔前の日本ワインは、「高くてまずい」といわれていた。土壌や気候の関係で、ワイン用欧州ブドウを栽培するのが難しかったからだ。

 カーブドッチワイナリー(新潟市西蒲区)ができた1992年には、まともな日本ワインなど、ほとんどなかったと言ってよい。そうした状況を憂い、業界に一石を投じたのが、創業者の落(おち)希一郎さんだった。

 落さんは、北海道でワインづくりをしていたが、日本のワインに疑問を持ち、海外で修業した後、このワイナリーを開いた。私が初めてここを訪れたのは、2002年。ようやくブドウの樹が育ち、納得のいくワインができはじめた頃だった。

 再び訪れたカーブドッチワイナリーは、ブドウ畑の中にヨーロッパ風の建物が点在する、おとぎ話のような佇まいはそのままに、温泉のある宿泊施設までできていた。また周りには、落さんに師事してワインづくりを始めた小さなワイナリーが集まり、一帯は新潟ワインコーストと呼ばれていた。

 落さんは、立派に理想のワイナリーを創り上げ、今は北海道で新たなワイナリーを立ち上げている。現在ここでワインづくりを行っているのは、掛川史人さん。落さんの共同経営者だった方の息子さんだ。ちなみに落さんの息子さんは、ワイナリーの中にあるクラフトビール工房の、責任者になっているという。

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