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【人とペットの赤い糸】日本ヘルスケア学会の発表でみえた「人と動物の共生効果」 (1/2ページ)

 第3回日本ヘルスケア学会年次大会並びに日本ヘルスケア協会(JAHI)活動発表会が6日から2日間、明治大学駿河台キャンパスで開催され、第72代横綱稀勢の里の荒磯寛氏が特別講演を行った。

 JAHIが目標としているのは、健康寿命の延伸である。現在、平均寿命と健康寿命の差は男性で9年、女性は12年だが、健康寿命をそれぞれ伸ばすことをベースに活動と研究を行っている。「ペットとの共生によるヘルスケア普及推進部会」でも、人とペットの健康寿命延伸を目標に活動しているが、本学会で有益な発表とシンポジウムが開催されたので、その一部を紹介したい。

 一般口演で優秀賞を受賞したのが、推進部会の副部会長、児玉博充氏が代表して発表した「ペットとの生活による高齢者の健康効果報告と今後の検証計画」。獣医師、メーカーを中心としたチームで行った取り組みだ。犬と触れあう前後の高齢者の唾液を測定した結果、18人中15人で幸せホルモン(オキシトシン)が増加し、ストレスホルモン(コルチゾール)が減少したという結果が出た。セラピー犬では15頭中14頭中に、ボランティアの方々も15人中11人で幸せホルモンが増加し、ストレスホルモンは減少した。

 教育講演では日本動物病院協会の元会長で赤坂動物病院総院長、柴内裕子先生が登壇。1986年以来、2万2000回にわたって行ってきた「人と動物のふれあい活動(CAPP)」の中から、犬に本を読み聞かせる「READ(リード)プログラム」と、長期入院の子供たちを訪問するセラピー犬に関する効果検証が発表された。

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