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【おやじ酒場】博物館のように壁面を埋め尽くす羽子板が圧巻! 浅草・浅草寺周辺、荒井屋「へその店」 (1/2ページ)

 浅草寺の繁栄とともに江戸の娯楽の場として栄えてきた「六区」界隈(かいわい)。六区ブロードウェイには寄席に馬券売り場。ホッピー通りは煮込みが売りの赤提灯が立ち並ぶ。2つの通りに挟まれた小路に下町のあたたかさを感じる隠れた名店がある。

 雷門をくぐって浅草寺でお参りを済ましてホッピー通りへ。午前中から開いている居酒屋が軒を並べ、観光客を乗せた人力車も行き交う。六区通りから裏路地に入ると「荒井屋」と墨文字で書かれた看板提灯がやんわりとともっている。お目当ての河岸(かし)だ。

 でっかく「へその店」と染められた暖簾(のれん)をくぐると、4人が座れるテーブルが2卓と小さなテーブルも。厨房(ちゅうぼう)を囲んだL字型のカウンターは7席。止まり木に座り、お品書きをのぞき込む。焼きもの、揚げもの…悩んでいると、店主の福島一政さんがやさしく「夏場が旬の『しんこ(新子)』(900円)がおすすめですよ」。

 しんこは今年孵化(ふか)したこのしろ(鮗)の幼魚。秋口には成長してこはだ(小鰭)になり、呼ばれ方が変わる出世魚。小さな魚を丁寧にさばき、ほどよい酢締め。手のこんだ味わいに幸せだなあ~。「生ビール」(550円)もグビリ。

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