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【雇用延長時代を生きる健康術】メタボな人は要注意! がん治療を難しくする「高血圧・糖尿病・心臓病」 (1/2ページ)

 肥満に伴うメタボリックシンドロームや喫煙は、心筋梗塞や脳卒中のリスクを高める。一方で、がんの治療にも悪影響を与え、場合によっては治療が受けられないことがあるのをご存じだろうか。

 「本来、手術が適用になるステージのがんでも、高血圧や糖尿病、心臓病などで治療ができないと判断される場合があります。持病を持っているということは、がん治療を難しくするケースがあるのです」

 こう話すのは、がん・感染症センター都立駒込病院の神澤輝実院長。長年、肝胆膵領域のがんの診断・治療を専門とし、今年4月、院長就任後には、がん患者の支援にも力を注ぐ。

 同院では、たとえば循環器内科の北原康行部長が、日本腫瘍循環器学会に所属し、横断的にがんと循環器系の診断・治療などを行っている。

 がんは加齢とともに発症しやすいため、患者がメタボや心臓病などを抱えるケースが少なくないという。また、がんの薬物療法の副作用として、高血圧や不整脈、心不全、静脈血栓塞栓症などを起こすこともあり、持病を持っているとそのリスクがさらに高まる。ハイリスクな人ががん治療を受けるには、がん専門医以外の循環器内科、腎臓内科、糖尿病内科など、他科との連携がスムーズな医療機関でないと難しいのだ。

 「当院のように、都道府県がん診療連携拠点病院のような医療機関で、がん以外の診療科はいわば縁の下の力持ち。しかし、常勤してがん治療部門をサポートしてもらわないと、患者さんは安心して治療を受けられません。がん診療に関わる診療科以外の連携も必要なのです」(神澤医師)

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