記事詳細

【マンガ探偵局がゆく】尾道市で聖地巡礼できるマンガは… 「アニメがお仕事!」「タビと道づれ」「ぱられる」など (1/2ページ)

 気がつけば100回目。記念してうら若き乙女からの依頼を取り上げる。

 「大学で“コンテンツツーリズム”というものを学んでいます。小説や映画の舞台になった場所を訪ねる観光のことで、最近はマンガやアニメの舞台に足を運ぶ人が増えているのです。先日の講義で、“私のふるさとの尾道にも対象になるようなマンガはありますか?”と先生に質問したら、“映画ならあるけどマンガはない”という返事。本当に尾道を舞台にしたマンガはないのでしょうか。調べてください」(20歳・聖地巡礼乙女)

 「自分で調べなさい」と言いたいところだが、若い女性からの依頼なので受けることにした。甘いなあ。

 先生の言う「映画」は、広島県尾道市出身の映画監督・大林宣彦が1980年代に発表した尾道三部作「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」だろう。大林監督は90年代にも「ふたり」「あした」「あの、夏の日」を新・尾道三部作として発表している。

 さて、マンガだが、もちろん何作もあるのだ。石田敦子の「アニメがお仕事!」は尾道出身の双子の姉弟、福山イチ乃と二太が上京してアニメーターを目指すという業界青春マンガ。アニメ業界の良い面も悪い面も正直に描いた作品としても読み応えがある。

 双の「空色スクエア。」は、とある地方都市を舞台に描く3人の幼なじみの青春物語。事故で記憶を失った少女と元アイドルの少女、そしてカメラが趣味の男の子の淡い恋が描かれる。「尾道」の名前はラストシーンまで出てこないが坂道や尾道水道、御袖天満宮、天寧寺などの風景がていねいに描かれている。

関連ニュース