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【中原英臣 あの医療情報ウソ?ホント!】マラソン選手の腸内には「持久力」上げる細菌がいる!? (1/2ページ)

 私たちの腸の中には「腸内細菌」と呼ばれる100兆個を超えるいろいろな細菌がすみついています。いろいろな種類の細菌が生息している様子が、植物が種類ごとにまとまっているお花畑に似ていることから「腸内フローラ」と呼ばれています。その腸内細菌のなかにマラソンと関係がある細菌が見つかりました。

 アメリカのハーバード大学などの研究グループが、一流のマラソン選手が共通してもっている腸内細菌のなかに、運動能力を高める働きがある細菌がいることを突き止め、アメリカの医学誌『ネイチャーメディシン』に発表しました。

 この研究グループは2015年のボストン・マラソンに参加した15人の選手の便を大会の前後2週間にわたり調べたところ、一般の10人の便と比べて、マラソン選手には「ベイロネラ」というグループの細菌が多いことがわかったのです。しかも、このベイロネラは大会の直後に増えていることが分かりました。

 研究グループがベイロネラをマウスに投与してみると、運動能力の1つである持久力が向上しました。ベイロネラを投与されたマウスをランニングマシンで走らせると、通常のマウスよりも走れる時間が13%も長くなったのです。

 ベイロネラには運動したときに筋肉が作る乳酸を脂肪酸に換えるという働きが認められたのです。脂肪酸には持久力を向上させるという機能があることがわかっています。そのため、マウスの持久力がアップしたものと思われます。

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