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【ここまで進んだ最新治療】足、肘、肩の痛みを取る「衝撃波治療」 1回2500発、治療時の痛みは出力で調節 (1/2ページ)

 体の外から音速よりも速く伝わる強烈な圧力波を加える「体外衝撃波治療」。腎臓や胆のうにできた結石を砕く治療法としてよく知られているが、整形外科の治療にも用いられている。

 昨年春に体外衝撃波装置を導入した東京女子医科大学東医療センター・整形外科の井上靖雄講師が説明する。

 「整形外科用に開発された装置は、結石粉砕に用いる衝撃波を10分の1のエネルギーに抑えたものです。使われるのは主に、腱炎・靭帯炎などの痛みを伴う疾患の除痛を目的とした治療です。国内では2012年に難治性の『足底腱膜炎』に対して保険適用になり、整形外科でも用いられるようになりました」

 足底腱膜炎とは、朝起きて歩き始めの第一歩にかかとの底面に強い痛みを感じる病気。足裏のかかとから足指に向かって通っている足底腱膜に炎症が起こり発症する。治療は、痛み止めの飲み薬やステロイド剤の注射が行われるが、これらの治療を半年以上続けても痛みがひかない場合は体外衝撃波治療の対象になる。

 いまのところ整形外科で体外衝撃波治療を公的保険で受けられるのは足底腱膜炎のみだが、国際衝撃波治療学会では幅広い病気を適応疾患として認めている。たとえばアキレス腱(けん)が痛い「アキレス腱炎」、膝のお皿の上側や下側が痛い「ジャンパー膝」、肘の外側が痛い「テニス肘」、肘の内側が痛い「ゴルフ肘」、突然強烈な肩の痛みが起こる「石灰沈着性腱板炎」、「疲労骨折」などだ。

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