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【阿部亮のつぶやき世界一周】コレステロールの「善玉・悪玉」とは何か? 勧善懲悪的な世界観から命名

 健康診断に行く度に、常に問題になるのがコレステロール値だ。

 「悪玉が前回より増えて、善玉が減っちゃったので大変だ!」

 こんな抽象的な会話を、友人や家族と検診結果を見ながら交わしている方も多いのでは?

 そもそもコレステロールとは何で、どういう機能なのか。中学校時代に学んだ、生命維持や身体活動に欠かせない三大栄養素はタンパク質・糖質・脂質。コレステロールは脂質の一種で、血液中だけでなく、脳、内臓、筋肉など全身に広く分布している。最大の役割は、人体を構成する37兆個の細胞を形作る細胞膜の材料であることだ。

 また、体の働きを調整するホルモンや、脂肪を消化・吸収するための胆汁酸の材料であり、さらに免疫にもなくてはならない物質でもある。

 コレステロールは、約80%が肝臓で合成され、血管を通して各細胞に運ばれる。ただコレステロールは脂なので、そのままでは血液に溶け込むことができない。そこで、血液になじみやすいタンパク質に包まれて(=リポ・タンパク化して)、血中を流れて行く。

 肝臓から各細胞にコレステロールを運ぶリポ・タンパクが「悪玉コレステロール」(LDL)、全身の細胞から余ったコレステロールを回収し、肝臓に戻すのが「善玉コレステロール」(HDL)。中年以降の一般的な生活状態では、コレステロールが血液中や末梢(まっしょう)組織に「余りがち」で、それが寿命を縮めるから、善玉を増やし、悪玉を減らさないといけないという勧善懲悪的な世界観のため、この呼び名がついた。

 ■阿部亮 北海道札幌西高等学校卒業。19歳で陸路を世界一周。ニッポン放送「阿部亮のNGO世界一周!」のメインパーソナリティ。ミャンマー、ネパール、カンボジア、ブルキナファソ(西アフリカ)に12校の学校を建設している。

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