【生涯現役脳をめざせ!】腎臓病に「継続は力なり」の食事療法! 「認知症予防」専門医対談 (1/2ページ) 認知症
今回はCKD(慢性腎臓病)で一般的に行われる「保存的治療(病巣の摘出や手術を行わない治療法)」について聞く。2つの柱は食事療法と薬物療法。早期発見、軽度のうちから始めることで腎機能低下の進行を遅らせる可能性が高まるという。
朝田 保存的治療ということになると、具体的にはお薬と食事ですね。
頼 薬物療法のメインは血圧の管理です。腎機能を下げるリスクがある薬もあるので、主治医とよく相談しながら正しく行うことが大事です。
朝田 食事療法のポイントは。
頼 塩分制限です。蛋白尿が出始めたら1日6グラム、もう少しゆるめても1日8グラム以内に取り組んでいただきたい。また、食事での注意は、「カロリーをきちんと取る」こと。もちろん取り過ぎは良くないですが、このことは案外知られていないのでぜひ強調したいところです。最近の研究では、腎臓が悪い人ではBMIがある程度あった方が死亡率が低いことが分かっています。
朝田 腎臓病の場合、やせすぎも良くないのですね。
頼 糖尿病から腎臓が悪くなった方の場合、最初にカロリー制限の指導を受けるので、その印象がずっと残っているのでしょうね。とにかく「あれもダメこれもダメ」と思っている方も多いです。
朝田 食事はなかなかコントロールが難しい部分ですね。