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【板倉あつし 菜湯紀】長野県小諸市・中棚温泉「中棚荘」と「ジオヒルズワイナリー」自慢のランチとスープ

 長野県小諸市中棚温泉「中棚荘」の開湯は1898(明治31)年、文豪島崎藤村が足かけ7年に渡って親しんだ、由緒ある一軒宿。アルカリ性単純温泉の湯船は一部が10~5月頃にかけて、藤村の詩「初恋」の一節にちなんだ「初恋りんご風呂」となり、湯船にはりんごが浮かぶ。豊富な源泉は客室の洗面所、シャワートイレにまで惜しげもなく使われる正真正銘の源泉かけ流しだ。

 ブドウ栽培を始めて足かけ17年、満を持して中棚荘が昨年11月に開所した「ジオヒルズワイナリー」は間近に浅間山、遠く北アルプスや八ヶ岳の山並み、はるかに富士山をも望む高台に位置し、ベトナム語で「風の吹く丘」を意味する。

 五代目荘主の富岡正樹氏の三男・隼人君が醸造責任者。自慢の辛口シードル(リンゴの発泡酒)やカム・オン・シャルドネ(辛口白ワイン)と合わせたのは、ランチメニューのイチオシ「風の丘プレート」(スープ付き)1000円。ベトナムから隼人君に嫁いだミーさんが作る、本場のフォーのスープはコク深くまろやかで、ワインと食事を見事に引き立てる逸品だ。(一社)プレスマンユニオン理事/温泉ソムリエ・板倉あつし

 ■中棚温泉「中棚荘」 長野県小諸市古城中棚。0267・22・1511。平日1泊2食2人1室1万4960円から。詳細はHPで。

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