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【“口腔の虚弱”オーラルフレイルを防ぎ要介護を遠ざける】加齢とともに「食べこぼし」「むせる」…オーラルフレイルの進行!? 「口腔機能低下症」の検査で衰えチェック (1/2ページ)

 要介護のリスクとなる「オーラルフレイル(口腔の虚弱)」を進行させないためには、口の機能の衰えで起こる「口のささいなトラブル」に早く気づくことが重要になる。例えば「食べこぼし」「噛めない食品の増加」「むせる」などが、加齢とともに増えてきていたらオーラルフレイルの進行を疑った方がいい。

 口の機能がどの程度衰えているのかを調べるには、「口腔機能低下症」の検査基準が目安になる。そもそも口腔機能低下症とは、どんな病気なのか。日本老年歯科医学会理事長で昭和大学歯科病院・高齢者歯科診療科の佐藤裕二教授が説明する。

 「口腔機能低下症は、オーラルフレイルの進行段階(第1~第4レベル)でいえば、最も重い咀嚼(そしゃく)障害や摂食嚥下(えんげ)障害などの口腔機能障害に至る手前の第3レベルの状態。2016年に日本老年歯科医学会が疾患概念と診断基準を公表し、18年度に医療保険病名として新しく採用されました。7項目の検査のうち、3項目以上が当てはまると診断されます」

 7項目の検査は[別表]のとおり。(1)と(2)は口腔内環境の評価、(3)~(5)は個別的機能の評価、(6)と(7)は総合的機能の評価となる。検査時間はトータル20~30分ほどで、公的保険で受けられる。

 各検査内容を簡単に説明するとこうだ。「口腔衛生状態不良」は、舌の表面を9分割して目で見て舌苔(ぜったい)の付着度を3段階スコアで評価し、50%以上付着していれば「不良」となる。「口腔乾燥」は舌の上に口腔水分計を当て、口腔粘膜の湿潤度を測定する。

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