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【“口腔の虚弱”オーラルフレイルを防ぎ要介護を遠ざける】「誤嚥性肺炎」防止にも大事な「飲み込む力」 食前に「唾液腺マッサージ」、食事は「一口20回以上かむ」 (1/2ページ)

 口の機能が衰えていく「オーラルフレイル」は、50代くらいからゆっくり進行していく。なかなか自覚しにくいが「食べこぼす」「むせる」「口が渇く」などに、心当たりがあれば要注意だ。

 実際にどの程度衰えているかは、高齢者歯科で行われている口腔機能低下症の検査で評価できる。検査項目は次の7つ。

 (1)舌の汚れ

 (2)舌の水分量

 (3)かむ力

 (4)滑舌

 (5)舌の力

 (6)かみ砕く能力

 (7)飲み込む機能

 どの機能が低下しているか分かれば、それに合わせた口のトレーニングを実施することで進行を防ぐことができる。

 臨床現場では、どんなトレーニングを指導しているのか。昭和大学歯科病院・高齢者歯科診療科の佐藤裕二教授が説明する。

 「年を取ると唾液の分泌量が減り、舌の水分量が低下します。この口腔乾燥の状態は、口臭、むし歯、歯周病、食事がしにくい(咀嚼障害)などの原因になります。指導では、食前に唾液腺マッサージをする。食事は、一口20回以上かむことで唾液の分泌を促す。それに持病薬の副作用で唾液が減少することも多いので、薬の種類の見直しも必要です」

 唾液は口の中の細菌を退治したり、清潔を保つ働きのほか、奥歯ですりつぶした食品をどろどろのペースト状にして飲み込みやすい状態にする役割がある。

 唾液腺マッサージは、口の中に開口して唾液を分泌している腺を軽く圧迫して分泌を促すのだ。主な唾液腺は「耳下腺」「顎下腺」「舌下腺」と3つあり、マッサージのやり方は別項のように食事前にやる。

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