記事詳細

【ここまで進んだ最新治療】特発性の慢性のものに劇的効果! じんましんの新薬「ゾレア」注射とは (1/2ページ)

 皮膚に蚊に刺されたような、赤く盛り上がったかゆみを伴う発疹ができる「じんましん」。その症状は突然現れ、多くは数十分から数時間以内に跡を残さず消えてしまうのが特徴だ。

 原因は、食物や薬剤などのアレルギー、物理的刺激、発汗刺激などさまざまだが、最も多いのは原因がハッキリ分からない「特発性」で70%以上を占める。症状が6週間以内に治まれば「急性」、それ以上続けば「慢性」と分類される。

 治療の基本は飲み薬で、第一選択薬は「抗ヒスタミン薬」を使う。効果が不十分なら「H2ブロッカー(胃薬)」や「抗ロイコトリエン薬(鼻炎薬)」を追加する。重症なら「免疫抑制剤(シクロスポリン)」や「ステロイド剤」を追加したり、変更したりする場合がある。

 これが従来の治療手順だが、2017年に「オマリズマブ(商品名ゾレア)」という注射薬が新たに選択肢に加わった。どんな薬なのか。「池袋西口ふくろう皮膚科クリニック」(東京都豊島区)の藤本智子院長が説明する。

 「ゾレアは抗体医薬で、2009年に難治性の気管支ぜんそくの治療薬として保険適用になっていましたが、新たに抗ヒスタミン薬の効果が不十分な特発性の慢性じんましんの患者さんに対しても保険適用が拡大されたのです。じんましんの治療では、1回300ミリグラム(注射2本)を4週間ごとに皮下注射します」

関連ニュース