【男盛りはこれからだ!!70代元気の秘訣】仲間たちと楽しむハワイでのサーフィン! ジョイマーク・デザイン代表取締役・下山好誼さん (1/2ページ)
1979年に生まれ、社会現象を巻き起こしたアパレルブランド「ボートハウス」や「キャプテンサンタ」。人気ファッションの仕掛人となったのがジョイマーク・デザインの下山好誼(よしみ)代表取締役(71)。
岡山で呉服屋を営む両親のもとに生まれました。「小学校の頃まではとても裕福な暮らしでした。高学年の頃に家業は傾き始めていたらしく、特に母は私に気づかれないように気丈でしたが、中学に入るころには私もその状況に気づきました」
母に苦労をかけまいという一心で上京を決意しました。
「とにかく1日も早く働きたかった。中学の先生に『学校を辞めて東京へ働きにいく』と言いにいったところ、『義務教育だからそんなことはできないよ』と。事情を話したところ『そうか、それなら卒業式に戻ってきなさい』と、皆には秘密にしてくれました」
叔父の紹介で東京モードセンターという婦人服の会社で職を得たそうです。
「一生懸命働き、8000円の給料から5000円を仕送りしました」
家族への愛の深さがうかがえますね。
「先生との約束通り卒業式に出席することができました。その後、両親も東京へと移り父はプリント工場を経営し軌道にのせました。高校を卒業しファッションの道を選んだ私に、父は資金面で手助けをしてくれました。といってもお金ではなく、銀行を紹介してくれました」
さすが事業家の父らしい教えです。
「家族への感謝の気持ちを忘れたことはありません。上京するときに祖母がティッシュにくるんでくれた3000円は今も大事に持っています。私にとってはお守りです。父が死ぬ直前に『お前には何も買ってやったことがない』とくれた財布は宝物です。家族の思い出が今も私を支えてくれています」