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【中原英臣 あの医療情報ウソ?ホント!】例年より早いインフルエンザ流行…原因の1つにラグビーW杯の開催!?

 秋も深まり例年のようにインフルエンザの季節がやってきましたが、今年の流行はちょっと様子が違います。日本ではインフルエンザの流行は11月の末から12月の上旬に始まりますが、今年はすでに全国的に流行が始まっていて、患者数は昨年の10倍を超えています。

 実は今年のインフルエンザは8月から流行が始まっています。沖縄では8月からインフルエンザ流行注意報が発令され、9月の末には警報レベルに達しました。沖縄だけでなく九州でも流行が始まっています。

 佐賀県では9月9日からの1週間で定点当たりのインフルエンザ患者が流行開始の目安である1・0を上回りました。沖縄や九州だけではありません。東京でも10月6日に定点当たりの患者数が1・05人と1・0人を超えました。昨年が0・24人でしたから4倍も多くなっています。

 今年のインフルエンザ流行が早い理由として、ラグビーのワールドカップ(W杯)が日本で行われたことが考えられています。ラグビーの強い南半球の国から大勢のファンが日本に観戦に来ていました。

 南半球と北半球では夏と冬が逆転します。そのためインフルエンザの流行は北半球の日本では11月から3月ですが、南半球では5月から9月になります。そのインフルエンザが流行している地域の人が大挙して来日しているのです。

 インフルエンザは人の移動で流行が拡大します。日本でも年末年始の人の移動が多くなるころから患者さんが急増します。今年の流行は数万人が詰めかけるラグビーの競技場が拡大の要因になったようです。

 こうしたことを考えますと、9月からインフルエンザの流行が始まるのは、今年限りの現象であると思いますが、これから冬にかけて十分に注意してください。

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