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【ここまで進んだ最新治療】世界で普及する抗HIV薬の予防内服! 「毎日の服用で感染防止9割以上」科学的に証明 (1/2ページ)

 HIV(エイズウイルス)の治療で使う薬を予防目的で内服する「PrEP(プレップ=曝露前予防内服)」という方法が世界中で行われている。WHO(世界保健機関)もHIVに感染するリスクが高い人に対して強く推奨している。日本でもようやく昨年から臨床試験が始まった。

 どんな薬をどう使うのか。臨床研究の代表を務める国立国際医療研究センター病院/エイズ治療・研究開発センター(ACC)の水島大輔医師が説明する。

 「PrEPは、2種類の抗HIV薬を含む合剤の『ツルバダ』を1日1錠、毎日飲むのが、世界で最も普及している方法です。米国では2012年に、欧州では16年に承認され、きちんと毎日飲めば9割以上はHIVの感染を防げることが科学的に証明されています」

 実は、PrEPは国内のMSM(男性同性愛者)の間では、すでに広く知られた予防方法。しかし、ツルバダは国内では予防薬としては未承認で、薬代が1錠約3900円(月11~12万円)もかかる。そのためツルバダの後発医薬品(ジェネリック)を個人輸入し、自己流でPrEPを行っている人が多いという。ジェネリックなら30錠入りのボトルで5000円前後しかかからない。

 「自己流で行う場合も、相談できる医療機関は限られるかもしれませんが検査を受けないと危険です。すでにHIV陽性であれば無意味ですし、耐性ウイルスができるおそれがある。副作用に腎臓障害などもあります。PrEPを始めたいので検査をしてもらいたいと、当院のSH(セクシャルヘルス)外来にきた人は100人を超えました」

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