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【おやじ酒場】コクある辛さ後引く…ひと味違う「もつ煮込み」 京浜急行空港線・糀谷駅「居酒屋 竹光」

 都心と空の玄関口「羽田空港」とを結ぶ空港線の糀谷駅。このあたりは空港勤務者も多く暮らすが、ドラマ「下町ロケット」の舞台になった中小の町工場が今でも残る下町情緒漂う街。キャリーケースを引いたCAさんも闊歩(かっぽ)する商店街を散策すると、やきとりの香ばしい煙が漂ってきた。

 改札を出て環八通りを渡り「糀谷商店街」のモールをくぐると味わい深い香り。「竹光」の軒先で焼いている串焼きだ。鉢巻を巻いた職人といった感じの五十嵐光男さんが「いらっしゃい~」と焼き台を守っている。

 居酒屋の口開けは夕方5時。鶯色の粋な暖簾(のれん)をくぐると奥行きがあり、厨房(ちゅうぼう)に沿って10人腰掛けられるカウンター席。反対側は小上がりで、4人は座れる掘りごたつ式の座卓が5卓、奥には座敷の個室も。止まり木に腰を落ち着かせて「生ビール」(中490円)をしみじみゴクリ。

 「竹光」は40年前に店主の光男さんが東横線の新丸子駅前で店を開き「10坪の店でしたが、2人の息子と親子で暖簾を守ろうと思いましてね」。18年前にこの地に移転した。洋食系を長男の禎央さん、次男の昭吾さんが和食系を担当し、厨房に入り、妻のセイ子さんがホールを仕切っている。

 ご自慢の串焼き。毎日、新鮮な食材を愛情込めて1本1本串打ちした、タンやレバーなどの焼きとん、焼きとりは1串130円から。いろいろな部位を楽しめる「五点盛り合わせ」(650円)をタレでいただきましょう。甘辛でトロッと肉に絡むタレは秘伝の味。タレの味が変わるので継ぎ足しはしない。「朝、おいしい味噌汁を夜いただくと味がちがうのと同じことなんですよ」と光男さん。

 10種類以上の野菜でじっくりとだしをとって丁寧に仕上げた「もつ煮込み」(450円)も定番の一つだが、「旨辛もつ煮込み」(500円)のコクのある辛さはクセになりそうだ。

 禎央さんと昭吾さんがこだわるのは日本酒。サシカエは、お二人がおススメの「紀土 特別純米 カラクチキッド(和歌山)」(グラス490円)。辛口ながらもうま味のある味わい。

 ご兄弟のアイデアが詰まったオリジナルメニューも充実。一番人気は「レバッチョ」(490円)。炙りレバーのカルパッチョ風。ネギが絡んだソースが決め手だ。

 ほろ酔い予算2000円~

 ■東京都大田区萩中2の1の18。03・5736・1128。営業17~23・30。日、日月連休の月休。

 ■高山和久 昭和の時代濃い酒場、うじうじと長っ尻できる居酒屋をこよなく愛す。お笑い系芸人を取材した後、今宵も東西南北の街でチョイと一杯、はしご酒~。

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