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【IoT活用で変わる糖尿病治療】血圧から食事内容まで…腕に巻いた端末で管理が可能 身につけて数値自動測定「ウェアラブル端末」 (1/2ページ)

 2型糖尿病の人に対するIoT(モノのインターネット)活用による食事指導・療法指導の研究について前回紹介した。スマートフォンアプリと、体重計などの測定器を連動させ、管理栄養士とのチャット(画面上の会話)を行うことで、食事内容の見直しや減量目標の達成などに取り組みやすくなり、高血糖状態の改善への寄与が期待されている。研究結果は近々公開される見込みだが、IoT活用はさらに進化する可能性がある。

 「将来的には、IoTとウェアラブル端末(別項参照)を組み合わせることで、健康管理の質をさらに高めることができるのではないかと考えています」

 こう話すのは、国立国際医療研究センター糖尿病情報センターの大杉満センター長。同研究を代表して2型糖尿病改善に役立つツールの開発に取り組んでいる。

 ウェアラブル端末とは、スマートウオッチやリストバンド型の活動量のこと。身につけると歩数や消費カロリー、心拍などがわかる。それらのデータとIoTの血圧や体重、食事内容といったデータを組み合わせることで、トータル的な健康管理につながるのだ。

 たとえば、2型糖尿病と診断され、減量と食生活の改善に取り組む場合。管理栄養士のアドバイスに従い、炭水化物を減らすことから着手して、「昼食は、ラーメンから血糖値の上がりにくいソバに変更しよう」と自分なりに配慮した、としよう。

 「食事内容を変更したのに、なぜ体重は落ちないのか…」

 そう嘆いていると、IoTチャットを通じて、管理栄養士から、「ソバでも炭水化物のとり過ぎにつながっています」とアドバイスを受ければ、食べ方の間違いに気づくことになる。

 さらに、通勤途中の運動量が足りず、ウェアラブル端末のデータで、「1日の消費カロリーが少ない」ことが分かれば、ソバに変えても摂取カロリーオーバーになった意味も実感できる。このようなサービスが近い将来、提供される可能性が高い。

 「アプリでは体重などの数値の見せ方も大切です。体重は数値のみよりもグラフ化した方が減量を促します。一目で減った、良くなったといのがわかる“可視化”が重要なのです」

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