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【IoT活用で変わる糖尿病治療】もうすぐ「薬を飲む時間」をAIが管理する時代に! 進むIoT研究…生活習慣病は激減へ? (1/2ページ)

 少子高齢化で医療費はますます増大する。そうした中、経済産業省は、民間投資の活性化により、IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)などの技術革新を最大限に取り入れ、医療の質を高めるイノベーションを実現しようと取り組んでいる。

 たとえば、2型糖尿病患者が、体重計や歩数計などでデータをスマートフォンのアプリにアップし、セルフモニタリングで健康管理に役立てる。自己流の食生活の改善ではなく、医師や保健師などからのアドバイスを受け、生活習慣の正しい行動変容へと導くのが狙いだ。その個人データを血液検査などの臨床研究データと統合し、さらに、健康情報を収集してデータを蓄積することで、新たなヘルスケア産業の創出などにもつなげていきたいようだ。

 「米国では、服薬情報もスマートフォンでわかるようになっています。患者さんの個人データと医療機関の電子カルテなど、今はバラバラなデータを統合できるようにすると、患者さんの健康管理に役立ち、医療の質の向上につながると思います」

 こう話すのは、国立国際医療研究センター研究所糖尿病研究センターの植木浩二郎センター長。IoTの大規模臨床試験や、診療録直結型全国糖尿病データベース事業(J-DREAMS)の研究代表を務める。

 すでに日本でも、処方された薬の情報(お薬手帳)が、スマホのアプリに入るシステムを導入しているドラッグストアもある。ただし、患者が毎日きちんと薬を服用したかどうかは現状ではわからない。

 植木医師によれば、米国では薬の容器とスマホのアプリを連動させ、患者が薬を飲むために容器を開けた情報が自動的にアプリに入力されるようになっているものも存在する。患者自身もアプリ情報を確認することで、薬の飲み忘れの防止や「飲んだかどうか記憶にない」といったときにも対処が可能になる。

 「服用時間もアラームで知らせてくれるようになると、飲み忘れは防げると思います。もちろん、このような服用情報のアプリが役立つかどうか、事前にきちんと臨床研究で有効性は確かめなければなりませんが」

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