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【MCIリバーター 軽度認知障害回復奮闘記】胸がピクピクと動いた! 胸筋を動かすと脳も動く「胸ピク運動」 (1/2ページ)

 ムキムキマンの本山輝幸トレーナーは胸に鈴を貼り付けて音楽を奏でる。自由に胸筋を動かして三三七拍子やクリスマスソングならお手の物だ。

 その人が、「山本さんも半年もすれば胸の筋肉を動かすことができるようになりますよ」と言う。4年ほど前である。感覚神経がようやくつながりはじめ、トレーニング中に足の痛みを感じるようになった頃のことだ。

 僕にそんな自分は想像もつかなかった。風呂場でときどき鏡に目をやり胸に力を込めて、「よし、動け! 動け!」と気合いを入れる。だが、ピクリとも動かない僕の胸筋。それが、トレーニングを続けて1年ぐらいたったときに反応が現れた。

 ばかなことをしてるなあと読者の方に笑われそうだが本山さんによると、「脳波や脳血流をチェックする機械を頭につけて調べると、胸を動かすと脳に刺激が伝わって真っ赤に反応します。脳細胞が動き出すんです。どんどん動かして刺激を脳に上げてください」と言うのである。

 トレーニングにつながると知ると楽しくなって、毎晩のように風呂で胸を動かすようになった。加速度的に胸ピク運動は活性化した。本山さんは胸ばかりか背筋や足の筋肉も自由に操る。なんと言っても現役のボディービルダーなのだ。

 では、筋肉マンは認知症にならないかと言うとそうでもないようだ。

 「より重い重量をあげようと一生懸命で感覚神経がつながっていない人もいます。鍛える箇所に神経を集中させてトレーニングしないと危ない」(本山さん)

 本山さんが認知症予防について考え始めたのは神奈川県で高校教師をしていた2001年のこと。当時37歳。妻の母親が路上で転倒して重傷を負い入院。病院の個室で横になるばかりの生活が続いた。入院3カ月で義母はしゃべれなくなり、認知症の症状が見え始めた。

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