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新興メニュー「台湾まぜそば」が爆発的に広がった理由 名古屋めしの新しい活路とは (3/4ページ)

 「飲食店とは異なる販路の商品によって、あんかけスパゲッティを食べたことがない人にも知ってもらう機会が広がる。スナック菓子ならお子さんにも食べてもらうことができる。こうして少しずつあんかけスパゲッティを浸透させていきたいと考えています」と、横井慎也副社長は話す。

 あんかけスパゲッティは、個性的と言われる名古屋めしの中でも特に個性が強く、根強いファンがいる一方で、名古屋以外にはなかなか広まりにくい。ココイチの企業力をもってしても「パスタ・デ・ココ」の店舗数は頭打ち。ヨコイも15年に同じ愛知県の外食グループ・甲羅と共同でFC展開を図ったが、オリジナルの味を再現しきれず3店舗を出店しただけで結局撤退している。店舗展開のハードルが高い業態ゆえに、物販を主とした商品展開に新たな活路を見いだすという試みは、他の名古屋めし企業にとっても参考になりそうだ。

 ◆“名古屋めしのデパート”で観光客をつかむ、絶好調の外食企業

 名古屋めしは、当連載でも取り上げた「矢場とん」=みそカツ、「あつた蓬莱軒」=ひつまぶし、「山本屋本店」=みそ煮込みうどんなど、専門店がトップブランドとして君臨しているものが多い。それに対して、主要なメニューを網羅した「名古屋めしのデパート」として人気沸騰しているのが、かぶらやグループの「名古屋大酒場 だるま」だ。19年4月のリニューアルで名古屋めし系メニューをより強化し、前年対比で何と140%、3000万円超の売り上げをたたき出している。

 「当社の店舗はもともと地元のお客さま中心だったのですが、10年ほど前にのれんなどで『名古屋めし』を打ち出すようにしたところ、観光客が気軽に立ち寄ってくれるようになりました」と、岡田憲征社長。近年は特にインバウンドを中心に名古屋を訪れる観光客が増え、それが客数の増加に直結していると分析。加えて、観光客に対するインフラが未整備であることが、逆に飲食店にとってビジネスチャンスになっているという。

ITmedia ビジネスオンライン

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