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【BOOK】競馬は勝ち負けよりも“負ける美学”に裏打ちされたスポーツ 「これを読めば有馬記念は当たりますよ」 作家・早見和真さん『ザ・ロイヤルファミリー』 (3/3ページ)

 ■あらすじ 大手税理士法人に勤めている栗須栄治は同じ税理士だった父を亡くしたことがきっかけで、税理士からの転職を考えていた。そこへ大学時代の友人と偶然再会したことがきっかけで、その叔父、山王耕造が経営する人材派遣会社の社長秘書となった。山王はワンマン社長だが、「ロイヤル」を冠した競走馬の馬主だった。ふと山王に父性を重ねた栗須の競馬との人生が始まる。馬主、生産者、調教師、騎手ら競走馬をめぐる人間模様が物語を織りなして行く。ラストまで、目が離せない。(初出「小説新潮」2017年1月号~18年1月号、18年4月号~9月号)

 ■早見和真(はやみ・かずまさ) 作家。1977年、横浜市生まれ。42歳。桐蔭学園高校では野球部。高校3年の選抜大会で甲子園出場経験を持つ。2年先輩に高橋由伸元巨人軍監督がいる。2008年、高校野球を舞台にした「ひゃくはち」で作家デビュー後、「スリーピング★ブッダ」、「砂上のファンファーレ」(『僕たちの家族』と改題し文庫化)などを次々と刊行。15年『イノセント・デイズ』(14年刊行)で第68回日本推理作家協会賞(長篇および連作短篇集部門)を受賞した。また『イノセント・デイズ』始め、『小説王』など映像化された作品も多い。

 現在、愛媛県松山市に居を移し、地元FM愛媛で「早見和真のリトルトーキョーはいらない」のパーソナリティーを務めるなど、メディアをまたいで活動している。

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