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【続々・長生きは本当に幸せか】がんと「余命宣告」の最新事情 高齢者の治療ポイントは…安易に手術をしないこと (1/2ページ)

 かつてがんは「不治の病」とされ、宣告はためらわれました。それが、宣告されるようになり、「闘う病」となり、やがて「共に生きる病」となり、最近では「がんで死ぬのは幸せ」と言われるまでになったのですから、時代は変わったものです。

 では、がんで死ぬのは本当に幸せなのでしょうか?

 具体的に言われていることは、2つです。1つは、最近は緩和治療が進んで、末期の痛みに苦しまなくてもよくなったこと。ほかの疾患で死ぬよりも苦痛が少ないということです。もう1つは、余命がある程度わかるので、その間に人生の整理ができ、死への心構えもできるというのです。

 たしかに昔に比べ、がんは苦しんで死ぬ病ではなくなりました。末期で余命宣告を受けた患者さんがいちばん気にするのが、「最期は苦しみますか?」ということです。

 これに対する答えは、がんの部位によります。たとえば、すい臓がんが骨転移をした場合は、腰部が激しい痛みに襲われます。腰椎周辺には太い神経があり、がんがそれを圧迫するからです。

 肝臓がんも痛みが激しいがんといえます。末期になると患者は体をのけぞらせて痛がるといいます。肺がんも痛みがきついとされます。肺全体に転移していくので、息苦しさに苦しむ患者さんが多いのです。とはいえ、がんの痛みは、年齢によって異なり、年をとればとるほど穏やかになるといいます。

 このようながんに比べ、心肺の疾患は、痛みが激しいとされます。たとえば、最近の死因の第3位、年間約12万人が亡くなっている肺炎は、高熱にうなされ、呼吸が困難となり、苦しみのうちに意識もうろうとなって死んでいきます。

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