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【黒田尚嗣 世界遺産旅行講座】神様を畏敬の儀式で迎える“形ある”神事 ユネスコ無形文化遺産「秩父の夜祭と上野天神祭」 (1/2ページ)

 毎年、12月2、3日に行われる秩父神社の例大祭「秩父の夜祭」は、京都の祇園祭、飛騨の高山祭とともに「日本三大曳山祭」の一つですが、2016年には「秩父祭の屋台行事と神楽」としてユネスコ無形文化遺産に登録されました。「無形文化遺産」は「世界遺産」「世界の記憶(世界記憶遺産)」と並ぶUNESCO三大遺産事業のひとつで、形に残らず、人づてにしか伝えられない無形の文化遺産を保護するのが目的です。

 この「秩父の夜祭」は江戸中期、秩父神社に立った絹織物の市、「絹大市」(きぬのたかまち)の経済的な発展とともに、盛大に行われるようになったもので、祭礼当日は絢爛(けんらん)豪華な2台の笠鉾と4台の屋台が曳行(えいこう)され、最大20トンもある笠鉾・屋台が団子坂と呼ばれる急坂を引き上げられる様子は圧巻です。

 「秩父の夜祭」と一緒に登録された無形文化遺産『日本が誇る33の祭り(山・鉾・屋台行事)』の中には、私の生まれ故郷である三重県伊賀市の「上野天神祭のダンジリ行事」も含まれています。

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