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【長田昭二 ブラックジャックを探せ】話を聞くだけでも緩和…あらゆる「痛み」に対応 どばし泌尿器科クリニック・ペインクリニック内科(静岡県熱海市)副院長・土橋富美子さん (1/2ページ)

 日本を代表する温泉観光地・熱海。その繁華街の中心に、昨年9月にオープンした「どばし泌尿器科クリニック」。

 泌尿器科とペインクリニックを標榜する、全国的にも珍しいクリニックで、ペインクリニックを担当するのが副院長の土橋富美子医師だ。

 ペインクリニックとは、「痛みを取り除く診療科」のこと。痛みを引き起こす病気や部位に関係なく「痛み」という現象に対してアプローチをしていく、診療科横断型の医療だ。腰痛や肩こり、膝の痛みなど運動器の痛みはもちろん、帯状疱疹などの神経の痛みや頭痛、さらには慢性疼痛やがん性疼痛なども診療対象。昨年末にフリーアナウンサーの八木亜希子さん(54)が「線維筋痛症」であることを公表したが、こうした高度に専門性の高い疾患もペインクリニックのテリトリーとなる。

 「痛みの感じ方は人それぞれ。精神的な要因も絡んできますので…。いちおうの数値化による判定法はありますが、一番大切なのは、患者さんの話をよく聞くこと。『お医者さんに話を聞いてもらえた』というだけで痛みが和らいでいくことも珍しくありません」

 丁寧な傾聴に加えて、投薬や理学療法、神経ブロック注射など、あらゆる治療法の中からその患者に適した治療を選んでいく。

 「痛みというのは生活の質に直結する問題なので、治療に対する患者さんの期待も大きい。それだけに効果が得られたときの患者さんの喜ぶ表情を見ると、『この仕事に就いてよかった』としみじみ思えるんです」