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【食と健康 ホントの話】調理の仕事で食物アレルギーに!? どんなものでも頻回に触れているとアレルギーになる可能性 (1/2ページ)

 皮膚が荒れていたり、湿っている状態で特定のものに触れ続けることで体質が変わり、それまで問題なく食べられていたものでアレルギー反応を起こしてしまう、経皮感作食物アレルギー。藤田医科大学ばんたね病院(名古屋市)総合アレルギー科の矢上晶子教授は、成人の食物アレルギー患者の少なくない数が経皮感作で発症していると話す。

 アレルゲン(アレルギーを引き起こすもの)が皮膚に触れ続ける原因は、化粧品と職業によるものが多いことがわかっている。化粧品によるものは「加水分解コムギ」「コチニール色素(赤い色素)」などがせっけんや口紅などの化粧品に含まれ、それを毎日のように顔につけるため。

 職業によるものは、食品を、手が湿った状態で頻回に素手で触る調理師などの職業の人がなりやすいことがわかっている。アレルゲンとなるものは、魚類やビール(麦芽)、白インゲンなどが挙げられるが、どんなものでも頻回に触れているとアレルギーになる可能性がある。

 たとえば、看護師や医師などの医療従事者がなりやすいのが、ゴム手袋で発症する「ラテックスアレルギー」。天然ゴムの成分に毎日のように触れていると、その部位にかゆみやじんましんなどの症状が現れる。さらには、この患者が果物や野菜にも反応することによる「ラテックス-フルーツ症候群」になることも。栗やバナナ、アボカド、キウイなどの植物性食品を食べてアレルギー症状が起こる。ラテックスアレルギー患者の3~5割に見られるという。

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