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【今から始めよう!70代まで働く健康術】1日10分の筋トレ&スロージョギングで細胞の炎症を予防 (1/2ページ)

 適度な運動が、骨組織での炎症を抑えて、骨を強化する仕組みを前回紹介した。それに関わるCas(キャス)という細胞内のタンパク質が、適度な運動の刺激で細胞の核に入ることで、炎症に関わるタンパク質を封じ込める。この働きを生かすために必要な運動量は、1日たったの10分でいいのだ。

 「シャーレの中の培養細胞レベルでの研究ですが、10分間の刺激でCasの働きは24時間継続しました。たった10分でも細胞に運動刺激があれば、炎症予防に役立つのです」

 こう話すのは東京都健康長寿医療センター整形外科の宮崎剛部長。今回の研究を手掛ける一方、変形性膝関節症など数多くの患者も診ている。

 運動習慣が大切なことは、生活習慣病などと診断された人は主治医などから耳にタコができるほどいわれているだろう。「自宅まで一駅前から歩いている」「階段を使うようにしている」という人から、「週に2~3回、ジムに通っている」「草野球をしている」など、ハードなトレーニングをしている人までさまざまだ。では、「たった10分」の運動では何をすれば効果的なのか。

 「患者さんにお勧めしているのは、大腿四頭筋の筋力トレーニング(別項参照)です。まずは無理のない範囲で太ももを鍛えれば、変形性膝関節症の痛みの軽減につながります。一般の方にもお勧めです」

 片方の脚を上げて太ももに力を入れるだけの筋トレは、一見簡単そうだが、慣れていない人が行うと太ももが痛くなる。「太腿が筋肉痛になるほど行うのがコツ」という。単に脚を上げればいいのではなく、しっかり鍛えることを意識するのが大切だ。

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