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【BOOK】著者30年ぶり「“まともな”刑事」が活躍! 「行き当たりばったり…僕の小説はロードムービー」 黒川博行『桃源』(集英社・2000円+税) (1/3ページ)

 コンビもの小説では定評のある著者30年ぶりの「“まともな”刑事」が活躍する刑事もの。デビューから37年、直木賞受賞から6年、円熟に達した淀みのないリーダビリティー(読みやすさ)はどこから生まれるのか。古希を迎えた著者に聞いた。(文・竹縄昌)

 ■「30年ぶりの“正統派警察捜査小説”です」

 --執筆のきっかけは

 「久々に警察小説を書いてみようと思いました。それもはぐれ刑事(デカ)ではなくまともな刑事を書いてみようかと。初期から数えて三十数年前ぶりで、自分がどう変わったかも考えてみようということもありました。帯にある通り“正統派警察捜査小説”です」

 --気づかれたことは

 「初期は勢いで書いていましたね。今は警察の機構も変わり、世情も変わりました。今の警察って“書類仕事”ですよ。事件が起きて聞き込みの前にまずは防犯カメラを探しますからね」

 --取材もされた

 「警察関係には特にしていません。日頃、警察のOBとか新聞の社会部記者なんかと話をしていて、そうした蓄積はありますから、30年前とは知識量が全く違います」

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