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【ここまで進んだ最新治療】適応条件なし! 睡眠時無呼吸のさらなる治療法「鼻チューブ“ナステント”療法」 (1/2ページ)

 睡眠中に呼吸が止まったり、呼吸量が低下することで、熟睡することができない「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」。大きないびきや起床時の頭痛、日中の強い眠気などの症状が表れる。放置すると高血圧、心疾患、脳血管障害などのリスクも増大するので要注意だ。

 SASの主な原因は、空気の通り道の鼻から喉までの上気道が睡眠中に閉塞すること。首の周りの脂肪が多い「肥満」があると起こりやすいが、肥満でなくても「顎が小さい」「扁桃肥大」「舌が大きい」なども原因になる。

 このような閉塞性のSASでは通常、寝ている間に鼻マスクをして空気を送る「CPAP(シーパップ)」や下顎を前方に固定して気道を開く「マウスピース」を使った治療が行われる。しかし、第一選択のCPAPはマスクが煩わしい、空気圧が苦しいなどの理由で3~4割の患者が継続できない。またマウスピースはCPAPより効果が劣る。

 そこで、さらなる治療法として開発されたのが「ナステント」という治療器具。ベンチャー企業と共同開発した筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構の佐藤誠教授が説明する。

 「救急救命時で意識のない患者さんには、鼻から管状のデバイス(器具)を挿入して気道確保をする場合があります。それと同じ原理で閉塞性SASの狭くなった気道閉鎖の治療に応用できないかと考えたのです。ナステントは、鼻に軟らかいチューブを挿入しておき睡眠中の気道を確保するという一般医療機器です」

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