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【病気になっても決して仕事を辞めてはいけない】働く世代の「がん予防」 将来のがんリスクを軽減する「ピロリ菌除菌」 (1/2ページ)

 日本人、そして40代以上の働き盛りの死因第1位であるがん。「予防できる可能性のあるがん」「検診で助かる可能性が高いがん」「その他のがん」の3つに大まかに分けて、それぞれ可能な対策を考えてみたい。

 予防できる可能性のあるがんは、感染症が原因となるものだ。無料、あるいは低料金で肝炎ウイルス検査を行っている自治体が多いので、まだ受けたことのない人はぜひ受けてほしい。感染が明らかになっても、C型肝炎ウイルスはほとんどの場合で除菌ができるようになり、B型肝炎ウイルスも菌の増殖を抑えることで肝炎の発症を抑え、がんの予防につなげることができる。

 胃がんの原因となりうるヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)については、ABC検診(胃がんリスク分類)を導入している企業が増えている。血液検査でピロリ菌に対する抗体と、胃の炎症や萎縮の度合いを反映するペプシノーゲンを測定し、その組み合わせからA~D群に分けて胃がん発生のリスクを分類し、評価する検診だ。

 ピロリ菌は、年齢が上がれば上がるほど感染率が高いことがわかっている。また、除菌する年齢は若ければ若いほど将来がんになるリスクを減らせるという報告もある。感染後に萎縮性胃炎になり、さらに胃がんに移行することもあるためだ。

 検診で高リスクの判定が出たら、除菌治療に進む。ただし、除菌をした後も、胃がんの検診は受けてほしい。除菌することによってがんになるリスクは軽減するが、ゼロにはできないのだ。

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