記事詳細

【週末、山へ行こう】「雪山なのに近くてすぐ登れる」 赤城山(群馬県) (1/2ページ)

 関東平野北部にそびえる、「日本百名山」のひとつでもある群馬の名峰・赤城山。登山に親しみがなくても、国定忠次の名台詞「赤城の山も今宵限りか」により、なんとなく山の名前は聞いたことがある…という人は多いのではないか。

 「赤城山」は、最高峰である黒檜(くろび)山をはじめとするいくつかの山々から成り立っている。大沼、小沼を囲むように山々が連なる。赤城山は火山であり、大沼、小沼は火山活動でできたカルデラ湖。大半の山には登山道が整備されており、登ることができる。

 登山に沼めぐり、春はツツジ、秋は紅葉、四季折々に美しい姿を見せる山だが、冬も多くの登山者で賑わう。土休日は前橋駅から赤城山へ向かう直行バスが運行しており、アクセスも悪くない。2月最初の週末、思い立って赤城山に向かった。歩いたのは大沼のほとりの登山口から登り、黒檜山から駒ヶ岳に縦走する、赤城山で一番人気のルート。

 葉を落とした広葉樹の森、雪に覆われた急斜面をぐいぐいと登っていく。ところどころで右側に大沼が眼下に眺められる。沼の向こうにそびえているのは地蔵岳だ。黒檜山の山頂からは、すばらしい景色が広がっているはずだが、雲に覆われ展望なし。

 がっかりしながら駒ヶ岳に向かううちに、少しずつ雲が流れ、青空が見えてきた。そして駒ヶ岳に到着するとすばらしい景色が広がっていた。周りの山々、関東平野の広がり。浅間山が真っ白くそびえているのがよく目立つ。浅間山の左右にうっすら見えているのは北アルプスの山々だと、地元の常連さんとおぼしき登山者たちが教えてくれた。霞がかかっていたが、スカイツリーもうっすら眺められた。振り返れば歩いてきた稜線(りょうせん)の先に大きな黒檜山。

 「雪山なのにこんなに近くて、すぐに登れて、景色もすごくてさ。やっぱり赤城山っていいよな」。常連さんたちが言っていた。本当にそのとおりだ。短時間の割に登りごたえがあるけれど、そこがいい。こんなに近いなら雪のあるうちにまた来よう。ヤシオツツジを目当てに春に来るのも楽しそうだ。

関連ニュース