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【江口まゆみ 酔っぱライターのお酒見聞録】「ちびまる子ちゃん」作者・さくらももこさんも愛飲 静岡県「臥龍梅」 (1/2ページ)

 臥龍(がりゅう)とは、まだ雲雨を得ないで地に潜み、隠れている龍のことで、志を持ちながら民間に隠れていた英雄、諸葛孔明のたとえだ。静岡市清水区の清見寺には、徳川家康が植えたといわれるその名も「臥龍梅(がりゅうばい)」があり、今も花を咲かせている。銘酒・臥龍梅を醸す三和酒造のすぐ近くだ。

 後の天下人家康にも、臥龍の時代があった。臥龍梅はその故事に習い、やがては天下の美酒と謳われることを願って酒名とした。これから飛び立とうとする人への応援の酒なので、転勤や異動のシーズンには、贈り物としてもオススメだ。

 清水といえば、漫画「ちびまる子ちゃん」の舞台で、作者の故さくらももこさんの出身地でもある。さくらさんは大の酒豪で、地元の臥龍梅を愛飲。とくに開壜十里香(かいびんじゅうりにかおる)がお気に入りで、自宅用に数ケースをまとめ買いするほど。よくご本人が直接、蔵へ買いに来ていたという。

 蔵元の鈴木家は、300年以上続く酒蔵で、元は鶯宿梅(おうしゅくばい)という酒をつくっていた。1971年、先代社長が中心になり、他の2社と協同で三和酒造を立ち上げ、静心(しずごころ)というブランドを量産するようになった。灘や伏見の大量生産に対抗するためだった。

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