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【大崎裕史 麺喰いにつき】岐阜に“103年ラーメン”あり! 「丸デブ総本店」 (2/2ページ)

 小さな器だがヒタヒタに入った麺とスープは少しこぼれるほど。麺は製麺所に特注したかん水少なめの、そばとうどんの中間のようなストレート細麺で200グラムも入ってる。東京では一般的に150グラムくらいといわれているので量は多めだがスルッと入る。

 鶏ガラに溜まり醤油を合わせた甘めの和風だしにこの柔らかめの麺が合う。一方ワンタンは自家製で具はミンチが少量。薄くのばしてトゥルントゥルンと喉越しの良い仕上げになっている。具はどちらも同じでチャーシュー3枚とカマボコ、ねぎ。

 同じだしのハズだが飲み比べてみると味が違うのも面白い。1人で2つを食べていく人も少なくないようだ。1日で作られる杯数が限られているため、予定数が売り切れたら終了。遅くとも夕方には終わる。

 20年ぶりに来て改めてその歴史とこの店の存在に圧倒。もちろん「今風」の味ではないが、むしろ全国の食べ歩きはこういう「文化」との出会いが楽しい。そこでしか食べられない味、これこそが食べ歩きの醍醐味(だいごみ)だ。

 ■ラーメン耳寄り情報

 丸デブ総本店(岐阜) 1917年創業の「百年食堂」。昔ながらの中華そばとワンタンの2つのみのメニューをどちらも500円で提供。最近ますます注目され、行列ができる人気店になっている。ラーメン的見地からは日本の「麺文化遺産」である。

 ■大崎裕史(おおさき・ひろし) 自称「日本一ラーメンを食べた男」。2019年6月現在で1万2500軒、2万5500杯のラーメンを食破。株式会社ラーメンデータバンク代表取締役、日本ラーメン協会理事。Webおよび携帯の「ラーメンバンク」を運営している。

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