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【今から始めよう!70代まで働く健康術】アーモンドなどに含まれるビタミンEで肝細胞を守る (1/2ページ)

 脂肪肝を放置すると、細胞死による肝炎、それが進行すると肝硬変や肝がんのリスクも高くなる。脂肪肝は自覚症状がないため健康診断の異常数値を見逃さず、適切に対処することが大切だ。

 「健診の肝機能数値で、過度な飲酒習慣を持つ人はγ-GTPが高くなりますが、肝細胞が死滅すると、ALTやASTの数値に異常が見られるようになります。異常値の原因を知り、原因を取り除くことが重要になります」

 こう話すのは、国立国際医療研究センター研究所細胞組織再生医学研究部細胞療法開発研究室の田中稔室長。「脂肪肝から肝炎発症の引き金となる細胞死を解明」の論文を英国科学雑誌に発表するなど、脂肪肝や肝炎の研究を長年続けている。

 肝機能の数値は、食べ過ぎや飲み過ぎ以外に、肝炎ウイルスの感染や服用している薬の影響などでも悪くなる。「飲み過ぎ」「食べ過ぎ」と自己判断するのは禁物。健診で異常値が出た場合には、まずは医療機関を受診しよう。

 「ASTやALTは、肝細胞が破壊されたときに血中に放出される酵素です。これらの数値が高くて、脂肪肝と診断された場合には、肝細胞の破壊が進み肝炎へ移行する可能性が高くなります」

 医療機関で「飲み過ぎによる脂肪肝」と診断されたなら、2カ月程度の断酒とバランスの良い食事への改善などで、肝機能を元に戻すことができる。食べ過ぎの場合は、食事内容の見直しと適度な運動習慣を持つこと。当たり前の話だが、地道に取り組むことが功を奏す。もうひとつ、肝細胞を守るために役立ちそうなのがビタミンEだ。

 「ビタミンEは、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH/ナッシュ)の治療で使用されています」

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