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【マンガ探偵局がゆく】アパートの「伝説」を読むマンガ 元住人たちが当時を思い出す「トキワ荘物語」 (1/2ページ)

 3月22日、東京都豊島区の南長崎花咲公園内に「豊島区立トキワ荘マンガミュージアム」がオープンする。手塚治虫、石ノ森章太郎、赤塚不二夫、藤子・F・不二雄、藤子不二雄(A)ら、昭和を代表するマンガの巨匠たちが青春を送った木造2階建てのアパート「トキワ荘」を復元した施設だ。1階はマンガの閲覧室と企画展示室。2階は当時、マンガ家たちが暮らした部屋が忠実に再現される。わが探偵局でも、トキワ荘にちなんだ依頼を2週続けて取り上げたい。

 「豊島区要町の住人です。トキワ荘が復元される、というニュースで父母は盛り上がっているのですけど、マンガ家が住んでいたというだけではイマイチどこがすごいのかがわかりません。読めば凄さが分かるマンガってありますか?」(14歳・中学生)

 トキワ荘がマンガ家で賑わったのはもう65年も昔。14歳の依頼人にとっては歴史の話かもしれない。

 1952(昭和27)年に完成したトキワ荘は当時の東京近郊ならどこにもあった小さなアパートだった。住民の大半は、地方から東京に働きに出てきた人々。

 しかし、完成したばかりのトキワ荘に手塚治虫が短期間暮らしたことをきっかけにここはマンガ家たちの聖地になった。デビューして上京してきたばかりの若手マンガ家が次々に住民になり、ここで新しいマンガ表現を生み出した。それがいまみんなが読んでいるマンガの基礎をつくったのだ。

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