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【BOOK】エノケン、ロッパからナイツまで…両方理解して語れるのはオレだけ 高田文夫さん『画文集 芸人とコメディアンと』 (1/3ページ)

★高田文夫さん 『画文集 芸人とコメディアンと』(絵・峰岸達)二見書房2100円+税

 幼い頃から大衆芸能が大好きという高田文夫さん。放送作家、ラジオパーソナリティー、さらに噺家としても立川流真打の顔を持つマルチな“お笑い界の多羅尾伴内”が、昭和・平成を駆け抜けた笑いのアスリート31組を厳選した。(文・高山和久)

 --“笑芸”の「画文集」とは新しい

 「明治生まれのエノケン(榎本健一)、ロッパ(古川緑波)、森繁(久彌)から今のナイツまで、両方理解して語れるのはこの世でオレしかいないんだよ。よく評論家は資料だけをもとにして理屈だけで書くじゃないですか。それじゃダメ。実際にかかわっていないと芸人やコメディアンの素顔はわからないんですよ。だから今のうちに生きているオレが書いておかないとマズいと思ってね」

 「イラストを描いた峰岸達先生とは3年前くらい前、マンザイブーム前のツービートの漫才リサイタルの幻の音源の試聴会を開いたときかな。ツービートの早口すぎる漫才をオレが“同時通訳”したんだよ。そのくらいお笑い好きで、笑芸人に関わる本の挿絵も多く手掛けてる峰岸先生から『一緒にやりませんか』と誘われたのが始まり。オレは長幼の序があるもんでお断りはしませんよ。峰岸先生のやわらかい目でハートが伝わる笑芸人の絵と文章が50%ずつ。『画文集』っていうのは今までみたことないから初めてなんじゃないかな」

 ■「ただ単純に好きな人を選ばせてもらったよ」

 --笑芸人を31組にしぼるのは大変でしたか

 「ただ単純にオレの好きな人を選ばせてもらったよ。選ぶ目は本職、“選球眼”はイイですからね。評論集でも喜劇史でもなく、愛する芸人たちのことだけを書いたんですよ。1冊にまとめるならこのくらいがちょうどいいんじゃないかな。50組といわれたら、職人だから書きますけれどね。70歳を過ぎた今でもオンタイムでラジオやって、いろんなライブにも行くし、芸人たちと関わっているんだからね。打席数(観る回数)は多くないとこの本は書けないね」

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