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【松浦達也 肉道場入門!】「いかにも京都」という風情を満喫! 仕入れは全国のシェフ垂涎…滋賀の名店「サカエヤ」 京都・木屋町「プレーゴ藤吉」

★絶品必食編

 新型肺炎の影響で、いま京都は10年ほど前の趣を取り戻している。長くこのままというのも困るだろうが、現地に住まう人に聞くと「ホンマはこれくらいがええなあ」という声も聞かれる。つまり…。

 いま京都は訪れ時なのだ。

 京都といえば和食のイメージが強い。だが実は京都は肉の町でもある。日本最古の和牛書「国牛十図」にも「丹波牛」が登場するように旨い肉を食べさせる店も多い。

 京都市役所近くの木屋町にある「プレーゴ藤吉」。6年前にオープンした鴨川沿いの店だ。築100年以上という旅館をリノベーションし、肉と野菜を中心とした料理を提供している。

 前述のとおり、京都では生半可な肉料理では許されない(そもそも、生半可な料理自体許されないが)。

 だがこの店が扱っているのは全国の肉シェフ垂涎、あの「サカエヤ」(滋賀県)の肉だ。

 実はプレーゴのオーナー氏は滋賀県出身で、もともと滋賀に店舗もあった。現在、全国でもっとも長くサカエヤの肉を使い続けている御仁だ。

 この店で狙うべき席は3パターンある。まず、シェフズテーブルとも言える。6席のカウンター。ここでは目の前でオーナー氏自らが七輪で肉を焼き、切り分けるなどしてサーブをしてくれる。

 メインダイニングもゆったりとしたしつらえで、「いかにも京都」という風情を満喫できるし、室料1000円で鴨川を望む、個室も利用できる。

 5~9月は鴨川の風が感じられる川床も開放される。京都を訪れる予定がある人なら覚えておいて損はない。

 基本的に料理はコースとなるが、事前に相談すればアラカルトや別注も可能。

 あとはその日の仕入れ次第だが、例えば、北海道の様似で完全放牧で育てられる「ジビーフ」や三重県の農業高校の生徒が育てる美しい味の「愛農ナチュラルポーク」など、サカエヤが扱う肉には何かしらありつけるはずだ。

 入り口は、木屋町通り側。隠れすぎた隠れ処は、いかにも京都といった趣の細く長いアプローチを抜けた先にある。

 ■松浦達也(まつうら・たつや) 編集者/ライター。レシピから外食まで肉事情に詳しく、専門誌での執筆やテレビなどで活躍。「東京最高のレストラン」(ぴあ刊)審査員。

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