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【食と健康 ホントの話】生きた乳酸菌で腸内の悪玉菌が増えにくくなる (1/2ページ)

 腸内細菌の状態が健康を左右することはよく知られている。一般的に、悪玉菌が10%、善玉菌が20%、日和見菌(体が弱っているときなどに悪い影響を与える菌)が70%くらいがよいとされている。

 これらのバランスは食生活のほか、ストレスや加齢、抗生剤の使用など、さまざまな要因で大きく変化する。腸内細菌の変化は、大腸がんや炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎など)、過敏性腸症候群などの腸の不調の他、アレルギーや糖尿病、肥満など多くの病態の原因の1つとなっている可能性も示唆されている。

 たとえば、低栄養が腸内細菌の状態によって引き起こされることが、アフリカのマラウイの双子の子どもの調査研究(2013年『サイエンス』掲載)で明らかになっている。本研究ではマラウイで一般的な同じ食事を摂っていて、一方は健康で、一方はクワシオルコル(手足が細く、お腹だけが出ている急性低栄養状態)の双子を集めた。それぞれの便を無菌マウスに移植し、その結果、クワシオルコルになっている子供の便を移植したマウスのみが低栄養になっている。

 腸内細菌のバランスを整えるためには、プロバイオティクス(乳酸菌などの善玉菌を食べて腸に届ける)と、プレバイオティクス(善玉菌のエサになる食物繊維やオリゴ糖などを食べて善玉菌を育てる)を心掛けるとよい、ということもよく知られている。ちなみに最近では、この2つを摂取することをシンバイオティクスという。

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