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【続「心の老い」は克服できるか】「回想法」とボディータッチでコミュニケーション 専門家「認知症の方の不安を理解することが大事」 (1/3ページ)

 認知症や老人うつの患者は、一般人には理解できない言動、行動をとるので、対応に困っている家族が多いという。どうすればいいのか? 医師でジャーナリストの富家孝氏が、精神科医の吉竹弘行氏に聞く。

 --認知症の最大の問題は記憶障害、見当識障害で、徘徊(はいかい)は自分の家を思い出せなくなって起こると言いますね。記憶障害を起こしている患者を叱る家族がいますが、これがいちばんやってはいけないというのは本当ですか?

 「そうです。どんな場合でも相手を叱ったり、非難したり、怒鳴ったりしてはいけません。脳が正常なとき、人間は理性で生きていて、言動、行動は論理的ですが、認知症になると理性は失われ、感情のままの行動、言動が多くなります。感情を傷つけてはいけないということです」

 --具体的に言うと?

 「たとえば、認知症が進んで、トイレの便器に自分が着ている洋服を脱いで入れたという方がいました。家族は、『なにやってんのよ』と怒ったのですが。この場合、『あら洗濯をしようとしているの。ありがとう』と言うべきです。洗濯機と便器の区別がつかなくなっているからです。人間にはプライドがあり、それを傷つけると、言動、行動はさらにめちゃくちゃになります」

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