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【MCIリバーター 軽度認知障害回復奮闘記】深呼吸して落ち着けといわれるが… 「怒りっぽくなった」自分の感情をコントロールする (1/2ページ)

 怒りっぽくなった自分に気づいたのは60歳を過ぎたころだったか。生まれつきの性格なのか軽度認知障害(MCI)によるものか。定かではないが、感情のコントロールができなくなった自分に戸惑うほどになっていたのは間違いない。

 厚生労働省老人保健健康増進等事業で認知症関連の委員会にMCI当事者として参加したときのことだ。配布された資料の中に、認知症の人の行動・心理状態(BPSD)として、暴力や暴言の前に「怒りっぽくなる」という記述の項目が目に飛び込んできた。

 まさに、ぼくのことだ。さすがに暴力はふるったことはない。暴言はあったかも、否、あった。これがエスカレートしていくのではないかと不安は募った。直近の体験だが、仕事仲間3人で飲食店に入ったときだ、ぼくのところにだけお手拭きが運ばれてこない。まずそこで1つムッときた。コハダなどのネタを頼んでいたのだが、それも待てど来たらず。込んでいるのだから無理もないと思えばよいのに、プツンとしてしまった。

 それまで普通に話していた(ぼくとしては気分よく)のに、急に黙り込んだ。話しかけられてもうなずくだけ。言葉が出てこない。仲間は具合でも悪くなったのかと心配してくれたが、無性にイライラして感情を制御できず不機嫌を募らせていったのだ。気まずい雰囲気がただよって、ぼくは1人で先に店を出た。この時は仲間がいたので暴言こそ吐かなかったが、1人で飲食店などに行った折、何かミスがあって頭を下げる店員さんに大声で文句を言ったことはそれ以降、何回も‥。

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