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【今から始めよう!70代まで働く健康術】脳卒中後の「誤嚥性肺炎」対策と「なる前」の予防体操 (1/2ページ)

 誤嚥性肺炎を防ぐには、オーラルフレイル予防が大切なことは前回紹介した。一方で、脳卒中後の後遺症で誤嚥性肺炎になる人もいる。誤嚥性肺炎の約60%を占めるだけに、対策は欠かせない。

 「脳卒中などで入院し、チューブで鼻から胃へ直接栄養を入れる経鼻栄養法の後、口から食べられるようになって誤嚥性肺炎になる方はいます。しかし、口から食べられるようになると元気になる方が多い。摂食嚥下(えんげ)リハビリのタイミングの見極めが問題だと思います」

 こう話すのは東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科高齢者歯科学分野の戸原玄(はるか)准教授。2005年、同大歯学部附属病院摂食嚥下リハビリテーション外来を開設し、訪問診療などで数多くの摂食嚥下障害の患者を指導している。

 「どのタイミングで直接口から食べられるように訓練するか。それは専門家でないと判断は難しいと思います」

 脳卒中では、発症直後には急性病院へ入院し、後遺症がある場合は回復期病院へ転院。リハビリ指導などを受けて自宅へ戻るのが一般的だ。回復期リハビリでも、摂食嚥下リハビリも行われている。しかし、回復期リハビリで調子が戻らない場合は、摂食嚥下リハビリに至らず、経鼻栄養の状態で退院するケースもある。

 退院後に元気になっても、リハビリを受けずにスタッフがいない状態では、口から食べると誤嚥性肺炎のリスクがアップする。経鼻栄養法以外にも、腹部に穴を開けて胃に直接栄養を送る胃ろうなども同様だ。

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