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【BOOK】“捨てる看護”訪問看護師・森山文則氏が身をもって見せてくれた… 佐々涼子さん『エンド・オブ・ライフ』 (1/3ページ)

★佐々涼子さん 『エンド・オブ・ライフ』(発行・集英社インターナショナル 発売・集英社 1700円+税)

 ■逝く人と看取る人、在宅での死の意味

 多くの人が口にする「最期は畳の上で死にたい」という言葉。その本当の意味とは何か。逝く人と看取る人は、死にどう向き合いどのように行動し、何を語るのだろう。気鋭のノンフィクション作家・佐々涼子さんが在宅での終末医療を問う問題作だ。(文・冨安京子)

 ■49歳で急逝

 --冒頭、「これは、私の友人、森山文則さんの物語」とあります

 「彼は京都の診療所に勤める訪問看護師で、薬科大で教鞭も執っていた、いわば終末医療の専門家でした。200人もの最期を看取り昨年春、すい臓がんを原発とする肺転移で発症から8カ月目に49歳で亡くなりました」

 --どんな出会いを

 「7年前、私は海外で客死した人々の遺体を運ぶ仕事を書いた『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』で賞をいただき、次は在宅医療について取材してみないかと編集者に声をかけられ、その取材で知り合って後に友人になりました。彼の物語を書こうと思ったのはがんが見つかり、今度は彼が看取られる側に立った2度目の出会いのとき。彼と最期の日々をともに過ごすことで、在宅での死の意味を知ることができると思ったからです」

 --どういうことですか

 「訪問看護のプロだった彼が医療から遠ざかり、自然治癒力に賭けると言い出したときには戸惑いました。しかし、人生で大事だと思っていることをひとつずつかなえて、やがて運命を受け入れるのを間近で見せてくれているのだと気づきました。当初は『実践看護』の本を作りたいと望んでいたので『看護についてまだ聞いていませんが』と言うと、自宅のベッドの中からふふっと笑って、『何言ってんですか佐々さん、さんざん見せてきたでしょ』って」

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