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【ドクター和のニッポン臨終図巻】劇作家・別役実 高齢で増加「パーキンソン病」と共存 (1/2ページ)

 私の地元、兵庫・尼崎には、ピッコロシアター(県立尼崎青少年創造劇場)という素敵な劇場があります。お芝居はもちろん、コンサートや落語など多種多様な催しが開催されており、老若男女に愛されている劇場です。

 さらにこの劇場が素晴らしいのは、人材育成事業の集大成として、全国初の県立劇団となる〈ピッコロ劇団〉を立ち上げたことです。(ちなみに私は医者仲間と終末期の理解を深めてもらうためピンピンコロリ劇団、略してピンコロ劇団なる活動をしていますが、なんの関係もございません)

 さて、平成6年に設立された〈ピッコロ劇団〉の二代目代表として(現代表は岩松了氏)、尼崎に新しい文化の風を吹き込んでくれたのが、日本を代表する劇作家で、「不条理劇」の第一人者としても知られる別役実さんでした。

 3月3日、東京都内の病院で死去されました。享年82。死因は肺炎とのことですが、長年にわたりパーキンソン病の闘病をされ、昨今は入退院を繰り返していたとのこと。高齢化に伴い、認知症とともに増えているのがパーキンソン病です。現在1000人あたり1人と言われていますが、実際はもっと多いように思います。

 というのも、認知症や鬱病や老化現象と誤診されている人が少なからずいるからです。脳幹部のドーパミンの減少によって起こるこの病気は症状が実に多彩で、診断が難しい場合もあります。

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